2000・キャンプ日記(U) - 塚本光弘さん
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■キャンプ期間 2000年7月20日〜7月23日
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【このページのキャンプ場】
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夏休み前のキャンプ
第1日目 7月20日(木) [キャンプ場] 月形町・「道民の森一番川オートキャンプ場」

写真1: 緑地が広く芝もきれい

写真2: そばには大きなカツラの木
サイトのそばには大きなカツラの木(写真2)がありとてもいい感じだ。この木、本家本元の幹は枯れてしまったが、脇芽が成長して太くなり、大きな日陰をつくっているし、他の大木もそれぞれいい感じで葉をつけている。
今のところキャンパーの入りは60%、これくらいでいいな、と独り言。そのほとんどが幼児を連れ、それぞれが遊具を持って来ていた。
テントの前後を開け放ち風通しをよくする。気温は27度ある。浅川さんにならって温度計を持ってきたが、私には25度を超えると同じだ。なにしろ暑いのである。湿度も70%を超えると息苦しくなるし、肌のべたつきもよくない。炊事場の冷たい水で食器やナベを洗い、顔を洗った。大変気持ちが良い。ここの水は全部地下水を使っているという。どおりで冷たい訳だ。
夕食。シーフードミックスと野菜いため、干し魚(氷下魚=こまい)、トマトは桃太郎、そして昼の残りのサンドイッチ。簡単だなぁ・・・・。
日没後は幾分涼しくなり、19時に照明点灯。ほとんど同時にパラパラときた。さて今夜は雨か。こういう狭い谷間では風の吹き抜けが強い。テントにロープを付けて補強。生ゴミも今夜の内に一度出してしまう。キツネとカラスの対策だが、カラスの声はまったく聞こえない。しかし念のためテーブル以外は全部車内に持ち込んだ。蒸し暑くて、スローモーな動きである。
ベットメイクのあと、ウィスキー片手にラジオのつまみを回す。そして、「天気予報はどの局も同じだ」と言ってしまった。いかん!ウィスキーのせいだ、さあ寝よう、と言ったかどうか。
・・・・・・寝付くまでのしばし、妻に思いだし笑いをされた。
第2日目 7月21日(金)[キャンプ場] 月形町・「道民の森一番川オートキャンプ場」
まずテントの一方の出入り口を巻き上げる。つぎに車のバックドアが半開き(55〜65度)になるようにビニールひもで固定。そのまま車を後退させて、ドアの部分だけをテントの中へ入れる。これで濡れずに車の出入りはできるが、両手を使う炊事場はどうしよう。傘をさしあうか。
と、雨が小降りに。そして止んだ。それ今の内だ、と顔も洗った。朝食も済ませた。さてこの後どうしよう。
サイト横の一番川は茶色に濁って増水し、急流となって走っている。二人で、その川に架かる肝試しのような吊り橋を渡ってみた。子供達の冒険の国とでも言うような、丸太でできた大小の遊具が樹木の間に見えた。そこで再び大粒の雨。傘は役に立たない。すぐ引き返した。
大きなゴミ袋を着る?人、水泳パンツ(?)ひとつの人、雨合羽で完全武装の人、それらの人の撤収作業を繋がれたままジッと見ている子犬。早く片づけたい思いは、あの子犬も同じだったのかもしれない。
私たちは所在がない。ガイドブックを読む。茶を飲む。ラジオを聞く。昨日の新聞を読み返す。外気温は25度、車内はもう少し高い。湿度も80%をこえているだろう。肌がべたつく。早く岩風呂に入りたいが、ここは14時から16時までの制限があるという。
昼食は乾麺(うどん)。冷や麦も好きなので大抵このどちらかである。薬味はネギとおろし生姜。ワサビを好みで入れる。んーん、これも簡単だ。
14時30分雨が止んだ。雲が薄くなり空が一気に明るくなった。早速風呂へ。妻は私が戻ってから入るという。ん、留守サイト用心のため?
入り口の貼り紙を読むと、発電器の冷却水を入れているので時間によって温度がかわるそうだ。しかしそんなことはどうでもよい。とにかく入りたいのである。男湯は誰もいないが、ガイドブックの写真と同じ光景があった。そうか、やはり女湯の撮影は遠慮したか、などと取材チームのことを思う。
湯はぬるいが今の季節はこれで十分だ。しかしぬるま湯で長風呂すると、後で体が火照る。汗だけをさっさとながした。隣からは女性の声がしていたが驚いた。なんと低い男性の声も聞こえてきたではないか。
風呂を出て管理人に聞くと家族だという。内側からカギもかかるという。そしてすみませんと言った。ここまで来て家族風呂か、と言いたいのをグッとこらえ、とりあえず妻には40分ほど待つように伝えた。2時間という制限のなかでこれをやられたら、入れない女性が沢山出るではないか。介護の必要な人なら承知できるが、それなら何らかの方法でわかるようにしてほしいものだ。(その後、出てきた男女は健常者に見えた。管理人が許可したのだろうが、帰ったら道庁に質問するつもりになった。)
夕食は外で。雨も降りそうでないので炭をおこす。ホタテとアサリの煮付け。ワインがないので新じゃがも入れてしまう。黒胡椒とコンソメ、塩で味を調えた。これは何というメニューかな。他は干し魚とコンビーフ、そしてトマト。トマトは箱で買ってきたのでたっぷりある。トマトとコンビーフはよく合うし、トマトならいくら食べ過ぎても害にならないと、幼いころから教えられよく食べた。(事実腹をこわしたことは一度もない。)
持っているキャンプ用品も何となく増えてきたので、その要不要を話しあうが、キャンプのスタイルが決まるまでは思い切った整理はできない、との結論でチョン。風はなく、ゆっくりと食事ができた。
このころになってサイトが一杯になってきた。就学前の児童がにぎやかに走る。泣く。グズる。親はテントの設営で振り向かず。たまらず?連れのペットが二声三声・・・・・・あれは飼い主に呼びかけたのだろうな。
ポツリポツリとまた雨。しかしそれだけですんだ。22時現在雨はなく風もない。街灯は3カ所のみでやや暗いが、この環境では丁度良い。
第3日目 7月22日(土) [キャンプ場] 三笠市・「桂沢国設野営場」
9時30分エンジンスタート。R28に出て北上し、R451を滝川へ。そのままR12を横断し、R38を芦別へ。ここからはR452を南下して三笠へ。

写真3: 水がたまっていてゆずろうにも、、
「桂沢国設野営場」12時30分到着。ここは16年前に来てみたがあまりのお粗末さに驚いたことがある。当然利用しなかったが、今回は簡易水洗トイレができたというので来てみた。しかしトイレ以外は手を加えていない様子が一目で見て取れた。水はけの悪い粘土のサイトは、駐車スペースの区分もなく、先着順に場所取りするしかないようだ。水がたまって(写真3)いてゆずろうにもゆずれない。下の湖岸オートサイトはここよりはきれいだが、炊事場とトイレは遠くなる。
利用は無料(このままで有料なら誰も来ない)だが受付は必要。300mほど先にある「桂沢観光ホテル」に行った。差し出された受付簿には、今日の日付で一組の名。あれ?先客はもう一組いたが・・・。(そうだトレーラーのキャンパーがいる。夫婦ですっかりくつろいでいたが、何時頃着いたのか。トイレの壁には大きな文字で書いてあるのに。)
ホテルのフロント。「ご利用有り難うございます」につづいて、「ゴミ清掃の協力費として分別ゴミ袋5枚セットが100円でございます。ゴミをお持ち帰り願えればよろしいのですが、置いていかれるのでしたらこの袋をご利用ください。」といって袋を出された。100円で意地を張る気もないのでそのまま受け取ったが、外へ出てから、あの言葉に何故か可笑しさがこみあげてきた。これほど柔らかく丁寧な対応はほかではなかったから。
さて、テントは張れない、タープも張れない。とにかく車を端に寄せ、出入りする足元に、水たまりのない草のきれいなところを選んだ。

写真4: 濁っていて釣れる感じはしない
16時、気温は27度で蒸し暑い。湿度は80%を超えているのかもしれない。利用者も少ないのだろうと思っていたが、日没後も結構な数は来たようだ。しかし、残ったのは9組くらいか。私たちのサイトで4組しか入れなかったので、他のキャンパーは不便なサイトで我慢?
夕食は残り物を車内で。ランプは虫よけのため点けず、街灯の明かりで間に合わす。蒸し暑さは変化なし。昔はこんな気候はなかったと、地球規模で気象が変わりつつある話をする。一応は聞くといった感じの妻。
・・・・話が堅すぎたか。
21時半雨が落ちてきた。温泉に入ろうとしていたが、300mを歩くのも、車を動かすのもおっくうになった。明日帰り際に入ることにして就寝。
第4日目 7月23日(日)
朝食は9時。パック飯・レトルトカレー・カップ入りみそ汁・梅干し・わさびのふりかけ・その他。鍋とケトルに湯をわかせば間に合うものばかり。車内でガスを使うのは暑くて大変だが、今日もまた簡単なものだ。
ゴミ置き場には、ホテルで渡されたであろうゴミの袋がひとつも見えないのはどうしたことか。ゴミを運ぶ姿は何度も見たのだが・・・・・。
車内をすっかり片づけ10時出発。一目散に温泉へ。入浴料一人450円と脱衣ロッカー20円が必要。ジャグジー・サウナ・水風呂・その他三つの浴槽などまずはひととおりあった。サウナには老人らしき人影が見えたが、私はとても入る気がしない。汗だけながして終わり。その間20分、靴を履いて出る時ふと気が付いた。履き物が無いではないか。あのサウナの人はどこから来た?壁から?浮遊して?サウナに常駐?・・これはミステリーだ。
一方、妻はまだ出てこない。それから待つこと1時間、真っ赤な顔で出てきた。聞くと、先客二人がせっせと身体を磨いていたので、自分も負けじと磨いたらしい。3日分のあかおとし?やれやれ。でもこれが女性の一面か。ためしに、二人の先客の履き物はあったかどうか聞いたら、気が付かなかったという。さらに無かったのでは?というと、しつこいねと言われた。それでいいのだ、温泉の満足感だけで。さて、この話を誰かにしようかな。
時刻は11時半、朝食が遅かったので空腹感はない。車内に戻りエンジンをかけると、化粧したいからどこかに止めてほしいという。あぁこれも女性の一面か。ホテル下の広い駐車場でしばし待機。
帰路は岩見沢から月形を経由し、16時帰宅。雨はまだ降り続いたまま。