雨の日のキャンプ
こだわりキャンプ術 トップページ ≫ 実施編 目次 ≫ 雨の日のキャンプ | Updated: 2014.6.8 |

雨の日のテント張りは? テントの片付けは? 過ごし方は? 台風に出会ったらどうする?
このページの目次
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雨の日のテント張り
タープを有効に使いましょう。
■ 雨が降っていてもテントを張る?
張る・張らないは以下の点を考慮して決めます。- テントサイトに水が溜まっていないか、
- 天気は回復しつつあるか、
- テントサイトに荷物を運ぶのは簡単か、
- 数時間の距離で、雨が降っていないキャンプ場はないか、
私たちの今までの経験でも雨でテントを張るのをあきらめたのは1度だけでした。(その時は暴風雨でした。)
■ タープを有効に使いましょう
雨の日にテントを張る場合はまず最初にタープを張りましょう。テントに比べタープは張るのが簡単で、慣れれば2人で5分ぐらいで張れます。 その間は濡れながらの作業ですが、タープを張ってしまえばその後はタープの下で、雨を避けて作業を続けられます。
ドーム型のテントなら、タープの下でテントが張れます。
まずタープの真下でテントを組み立てます。
組立て終わったらテントのお尻の部分をタープから外に出し、ペグで固定すればテント張り完了です。
■ 車からテントサイトに持ち出すものは最小限に
雨の日は車からテントサイトに持ち出すものは最小限にとどめます。 寝袋や枕・マットなどの寝具は必要ですが、食料や炊事用具は最小限にします。(例えば、ビールとつまみだけテントに持ち込む、とか)夕食は外食にするのもいいでしょう。
雨の日はたらだが冷えます。近くの温泉で体を温めると「湿った体と気分が」爽快になります。
温泉の楽しみ
一晩雨が降ると翌日は朝から嘘のように晴れわたることもあります。晴れれば濡れたテントや湿った寝袋はすぐ乾き、快適なキャンプが続けられます。
雨の日のテント片付け
片づけ終わったら、濡れた衣類をコインランドリーで乾かすのも快適にすごすコツです。
■ キャンプ場を去る前の晩は明日の天気を予測
雨の中でテントを片づけるのは大変です。 もし出発する前の晩に、「明朝は雨かもしれない」と予測できたら、前の晩に寝袋などの寝具以外はできるだけ車に積んでおきます。■ 出発の朝、雨が降っていたら
運悪く出発の朝雨が降っていた場合は、本当に今日出発する必要があるか、明日に延ばせないか検討します。 出発するか延ばすかは、- 雨の降り具合はどうか、どしゃ降りではないか
- 日程はどうか、延ばせるか
- 明日の天気はどうなりそうか、回復しそうか、ひどくなりそうか .......... 日ごろから天気予報を聞く習慣をつけておく
■ 片付ける手順
片づけると決まったら、テントの中やタープの下で荷物をコンテナーやビニール袋に詰め、車まで急いで運びます。最後に、テントやタープを簡単に<急いで、雑に>たたみ、ルーフ・キャリアーに載せます。 雨の中でテントやタープをきちんとたたむのは難しいので、適当にまるめ、びしょ濡れのままルーフ・キャリアーに積みます。
出発当日は朝食は作らず、移動の途中で食べる方が楽です。
■ 着ているもには「自然乾燥」
片づける途中で着ている衣類が多少濡れるのはしかたがありません。 濡れたままで出発しても車のエアコンでいずれは乾きます。時間があれば管理棟に寄り、コイン・ランドリーで着ている物を乾かしてから出発しましょう。雨の日でも快適な気分になれます。
雨の日の過ごし方
雨の日にはふさわしいこともあります。
食事を作るのが面倒なら、朝・昼・夜3食とも外食、というのも変化があっていいものです。
■ すごし方のヒント
- 美術館や文学館をまわる
- 美術館や博物館は雨の日でももちろん "OPEN"。
絵画を見ながら美術館でゆっくり過ごすとか、文学記念館で北海道ゆかりの作家に思いをはせる。
ただし、月曜日は "休館" というところが多いので注意。 - 温泉を楽しむ
- 雨の日はぜひ温泉に入りましょう。体が温まるだけでなく、雨で落ち込んでいる気分が爽快になります。
「温泉の楽しみ」も参考にしてください。
- 紅葉を楽しむ
-
雨の日の紅葉は、晴天のときとは違った美しさがあります。しっとりとした深みを持った、素晴らしい紅葉が見られます。
雨の日は紅葉の色が深みを帯びてくる
[ひがしかぐら森林公園キャンプ場] 1995.10.8
紅葉の写真は雨の日や曇りの日に撮るのが本当のプロ? (写真→) - 衣類の洗濯、寝袋の乾燥
- 雨の日はゆっくり洗濯をしましょう。
コインランドリーで洗濯・乾燥する場合は2時間ぐらいかかります。 キャンプ場にコイン・ランドリーがあれば食事を準備しながら平行して洗濯や乾燥ができますが、街のコイン・ランドリーを使う場合は天気がいいと2時間がもったいない気がします。 雨の日なら気になりません。
雨でなんとなく湿ってしまった衣類や寝袋などを乾燥機を使って乾かすと、気分的にもさっぱりします。洗濯については「洗濯する」も参考にしてください。
■ 雨の日に出かける時の注意
雨風が強い日はタープの下にあるものはほとんど濡れてしまいます。 下においた物が飛ばされるときもあります。 出かける時はテントの中にしまっておく方が安全です。タープが風にあおられ、張り綱が切れたり、タープ自身が飛ばされる恐れもあります。 かぜが強くタープがパタパタ激しくあおられるときは、ロープを張ったままで地面に横にして(広げて)おけば安心です。 ロープはそのままになっていますので再び張るのも簡単にできます。
サイバーフレンドの体験談
■ 台風に出会ったら ・・・ 早く逃げるが勝早瀬さん 2004.8.25
2004年8月19日 はこだてオートキャンプ場フリーサイト2泊目
風はなく小雨の中10時就寝。
まもなく急に風雨強くなり、スクリーンテントとタープがあっというまにつぶれて、タープは破れて吹き飛んでしまった。
芝生のサイトは水が浮いてきていて、テントの中にもしみ込んできため、あるたけの荷物をクルマにつんで管理棟へ避難しました。12時。
翌朝5時に37メートルの瞬間最大風速を観測された。
テントも避難後まもなくつぶれてしまったと思います。
台風の場合は早めに撤収する時間に余裕をもって、避難しないと大変なことになります。 どしゃぶりの朝の無残なサイトすがたのなかの撤収はみじめです。
2003年8月にも金山湖オートキャンプ場で台風にあいました。
その時は避難せずになんとかすみました。
雨は強かったけど、風がそれほどでもなかったからです。
今回の場合、はこだてオ-トキャンプ場は高台にあって、我が家のサイトはその中でも上のほうで周りに木々もない、広い敷地の芝のなかほどにあって比較的安心してましたが・・・。
この場合心配なのは雨よりも風です。どこからなにが飛んでくるか分かりませんから。
結局、風がすごかった。
午後9時の予報では朝方に風雨がピークを迎えるということだったので、この時点でテントを撤収して管理棟に避難するのが最善の判断でした。 残念ながら今回は少し判断が遅かったため、タープは破れ、持ち出さなかったほかのものすべてびしょぬれで、その次のテント泊はだめになってしまった。
アドバイスになるかわかりませんが、台風が直撃の予報のときは「自分でも早すぎるくらい、早く逃げるが勝ち」というところでしょうか。