北海道家族キャンプの記録 - 堀 利文さん
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堀 利文さんのプロフィール | 北海道家族キャンプの記録 |
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突然、妻の一言「行こう」で3度目の北海道家族旅行が決まった。 日程は前回と同じ8/16〜8/27である。この時期はラベンダーは終わっているものの旅行客は少なく、キャンプ場の予約の必要が無く自由に行動できる。
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プロローグ

■キャンプ期間 1999年8月16日 〜 8月27日
このページの目次
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8/16 十日町−新潟港


フェリー乗船
田舎の十日町を出発し関越道で新潟港へ向かう。出航の2時間前の8:30に新潟港に到着、10:30の出航まで少し時間がある。出航は昔のようにテープは飛ばず、汽笛1つで離岸する。少し喜ばしいのは、フェリー会社の作業員の方々がずっと手を振って見送っている。子供達は前回、船内をくまなく探検していたが、今回はすぐ卓球を申し込みに受け付けへと走った。今日は快晴のため夕日がきれいである。夜には流れ星が見え、帰りのフェリーとすれ違う幻想的な光景に出会う。今回の2等寝台は船体の中央付近のためかエンジン音や振動も少なく、海は凪状態のため快適に過ごせ十分な睡眠がとれた。(写真:フェリーで)
8/17 小樽−砂川−富良野−麓郷−南富良野−かなやま湖
小樽の市場
....とは言え、小樽港到着4:15、この時間に起きるのはやはりつらい。目をさますために少し早めに起き小樽港の夜景を見ながらデッキを歩く。今回の旅は幾つかの目的は決めてあるが、行き先、道順は決めていない旅であり着いてからの天候と時間で宿泊場所も決めることにしている。フェリーを下船し、まずは小樽麟友市場へ買い物に向かった。ここは朝早くから開き、個人にも販売してくれるため便利である。うに、いくら、あわびなどを購入した。店のおばさんに「朝御飯ならすぐそこの海岸に行ってたべたら。」と言われたが、道内に入ったばかりで先に進みたい気持ちが強くローソンでパックライスを購入し札樽道路へと向かった。曇り空に少々不安を感じながら砂川PAに向かいそこで市場で買った海産物で豪華な朝食をとる。次男は道内で初日からイクラやウニが食べられたことに大感激の様子である。富良野へ

南富良野
道の駅「南ふらの」で、おやつにイモもちを食べたがこれは結構おいしい。その後ここからすぐの所にある映画「鉄道員」の舞台になった幌舞駅に立ち寄る。この場所は幾虎駅と言う名のごく普通の駅であるが、映画ではすばらしい描写がされている。妻の希望でラフティング(ゴムボートによる急流下り)の申し込みに落合からトマム方面へ行く途中にある「どんころ学校」へ行く。明日の予約を入れ、かなやま湖オートキャンプ場に向かった。かなやま湖オートキャンプ場
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(写真:かなやま湖オートキャンプ場にて)
※本日走行距離 267km
8/18 かなやま湖−富良野−美瑛自然の村キャンプ場
ラフティングに挑戦


急流に落ちても心配無用
急流の落差で妻は川に落ちたがインストラクターの指示に従っていれば何の危険も無い。あわてて助けに行くこともなく落ちることも楽しみの一つであるようだ。事前の説明で「落ちた場合は足を水面近くまで持ってきてゆったりと流されれば安全です。」との話を聞いていたのでまったくあわてる必要は無かったようだ。今回は4艇で下ったがお互い近づくと水を掛け合ったりしている。途中4m位の崖の上から川に飛び込むイベントも設けられている。小さな子供達も飛び込んでいた。こんなことはめったにできる事ではなくみんな感動していた。もちろん要所要所に関係者が待機するなどで安全が確保されているから可能なことである。岸に上がるところには既にバスが迎えにきている。戻ってからは有り難いことにシャワー、ミルクティー、クッキーが用意されていた。富良野で昼食
十分楽しんだ後、天候も良いので美瑛に向かうこととした。「現地のおいしい物をたらふく食べさせてやる」と出発前から子供達に約束していたので途中の農家でメロン、もろこしを購入する。その後、富良野駅の少し南にある無料の市営駐車場に車を置き、食堂「くまげら」で牛の生肉丼と鹿肉のしょうが焼きを注文した。食べる前は生肉なので抵抗感があったが、なんと美味である。(いくらやウニよりおいしい。)美瑛自然の村へ

※本日走行距離 117km
8/19 美瑛自然の村−吹上温泉−富良野−美瑛自然の村
朝の訪問者


無料露天風呂、吹上温泉

富良野散策



※本日走行距離 123km
8/20 美瑛自然の村−美馬牛−旭川−沼田−恵比島−幌加内−美深
またもや小さな訪問者

天文台のある小学校
美瑛駅から北西に2km位に天文台のある北瑛小学校がある。ここは2年前見学を快く引き受けて下さった所であるが、担当の先生は今年の移動で白金温泉方面の美沢小に移られたとのこと。先ほど通過した白樺街道沿いにあったようであるが残念なことに戻っている時間がない。同僚の方に写真を預かってもらい先を急ぐことにした。連ドラの撮影地
今年はタイムリーに鉄道の映画、番組が道内を舞台に放送されている。17日に見学した幌舞と「すずらん」の撮影地である明日萌(海老島駅)の2駅である。多少遠回りになるが一目見ようと旭川、沼田を通過し明日萌駅に向かった。駅周辺にはロケセットが残され、そのあたりだけにぎわっている。今夜のキャンプ地の候補はここから極近くの「ほたるの里」も候補に上がったが、美深に来ている知り合いに合いたい気持ちが強く、道の駅「美深」に向かうことにした。沼田町から275号線を北上し、温泉のある道の駅「幌加内」ではソバ粉を購入した。幌加内付近は見渡す限りソバ畑が続いて見事な花盛りである。道路と平行して廃線となった深川−名寄間を走っていた深名線の駅舎が見え隠れしている。主鞠内湖の南を走る道路は幅も広く走りやすい。美深に到着


※本日走行距離 233km
8/21 美深
美深滞在

朝からUさんと色々話し、お昼もごちそうになり夕方までそのテントで過ごした。子供達はそばのパークゴルフ、人工芝でのそりを楽しんでいる。夕べの豪雨の時テントの中に蚊が避難してきたのか多数入っていた。薄荷油のスプレーが効果的であることも教えてもらい早速購入し使用してみた。しかし人間まで追い出すほど多くスプレーしたのは失敗であった。夕方はそばでテントを張った単身自転車旅行の方を呼び焼き肉を食べているとUさんが見え、話し込み、明日は豊富温泉で「ばんば競馬」があるとのこと。一般参加のイベントもあるらしい。 (写真:美深での我が家)
※本日走行距離 22km(美深の町へ買い物のみ)
8/22 美深−豊富−中頓別−美深
ばんば競馬

ガス欠寸前
小降りになった雨の中、砂金掘りでもしようかと道道84号線を中頓別に向かう。が、ふとメーターを見ると、なんと燃料がほとんど無い。残りは推定10リットル位下であろうか!美深まで戻るには不安である。ましてや帰り道は山の中とくればもう一番近くの町(村?)まで行くしかないが、そこが20km先の中頓別である。エコノミーランで走りやっと中頓別に到着、がすべてスタンドは閉鎖されている。そうか今日は日曜日であった。そういえば田舎ではまだ休日は当番制であった。コンビニで聞くとこの地区はすべて休みとのこと。「浜頓別にいけばもしかしたら開いているかも?」との心もとない返事であるが今から豊富や美深に戻る燃料は無い。とにかく浜頓別まで行くことにした。クッチャロ湖に近い浜頓別は少し大きな町であり期待できそうな気がしたが休みのスタンドばかりである。そこで道路沿いのお菓子店で尋ねてみるとやはりこの町でも休みとのこと。ただホクレンは営業しているかもとの情報で238号線を少し下ると、営業中の看板。ディーゼルは燃費が良いとの思いこみからのとんだ一幕であった。砂金探し
275号線を戻り砂金採掘公園に行き子供達の分を申し込み採掘を始めるがなかなか見つからない。30分ほどで0.5mm程度の砂金が3つ見つかった。その後、夕立となり豪雨となったため早々に引き上げ美深への帰路についた。※本日走行距離 273km
8/23 美深−松山湿原−枝幸−美深
松山湿原
今日はUさんと共に枝幸のw水産にカニを食べに行く予定である。このw水産は、やはり2年前にUさんの紹介で行き、カニをたらふく食べさせて頂いた所である。美深から道道49号線を東に向かうと、かつての美幸線の廃線跡が道路沿いに見え隠れしている。突然、松山湿原に行ってみようとの提案で仁宇部から右に折れ、湿原入り口の看板からさらに数キロ登りる。後は徒歩である。こちらは急坂なので息が切れているのに、Uさんは重いザックを背負い軽々と登って行く姿はとても70才とは思えない。上り詰めると急に視界が開け、すばらしい湿原が広がっていた。モウセンゴケやリンドウの花が咲き、音は一切聞こえないだれもいない湿原は、自分の耳鳴りだけがやけに大きく聞こえている。30分程度で登れる湿原にあの重さのザックは?と思っていると、おもむろに中から大きなメロンが出てきた。自然保護のマナー
さらに驚くことは子供達へ教えたマナーであった。山では、特に高所の湿原ではゴミによる破壊があると数十年は元に戻らない。ましてや道内の気象は厳しく、この松山湿原ではもっと長い時間がかかるとのこと。そしてメロンの汁は紙で吸い取り、タネもすべて持って帰るように指導していた。子供達もこのような気持ちで自然の保護を心がけて欲しい。カニを食べに

(写真:徳志別川河口付近の漁港)
※本日走行距離 166km
8/24 美深−仁宇部−雄武−中湧別−佐呂間
朝から昨日頂いた毛ガニで豪華な朝食となった。のんびりと食べているので出発は何時になるか予想がつかない。八王子から来たと言う隣りのTさんにお裾分けし、撤去作業のあと雄武を通り佐呂間方面に向かうこととした。
美幸線の線路が見えてくると昨日の疑問をふと思い出した。廃線沿いに何やら立て札があり、そこには徐行、一時停止などの文字があり、しかも線路に向いていてあたかもレール上を走る何かに対しての注意書きである。
気にかかるので車から降り、踏切で調べていると、レールの錆は軽微で明らかに何かが走行した形跡があるが、線路自体は整備されていなく列車が走れるとは思えない。遠くからトラックの音?いや金属音が聞こえ始めた。
次第に近づいて、カーブの向こうからは線路作業車が走って来た。そこには明らかに観光客と思われる2人が乗り、手を振っている。そうか!、トロッコ王国の看板のある赤い建屋で乗れるであろうとの全員一致の意見で仁宇部に向かった。あった!往復で10km、時間40分程度でエンジン付きの作業車に乗れたことは予想外のおもしろさであった。旧仁宇部駅にはなつかしい3段ベッドの寝台車があり、宿泊施設として整備の途中で来年には開業したいとのことであった。
(写真左:線路の標識、右:トロッコ)
仁宇部から雄武へ向かう道も車は少なく快適な道である。見覚えのある238号線を南下し、道の駅「興部」へ立ち寄った。ここもかつての興浜南線の興部駅を利用した列車ホテルがある。紋別を通り、旅行の出発前から次男が是非行きたいと言っていた道の駅「中湧別」に到着した。ここにくると、まず入り口にある大きな石球を回して遊び、本命の漫画図書館に入る。図書館には時代を風刺した漫画が飾ってあり、さらに奥には漫画の単行本が数千冊?本棚に並び自由に閲覧できる。懐かしい漫画が数多くありここでの2時間はすぐ過ぎてしまった。
(写真右:道の駅「中湧別」)
夕方になり出発したが今日の宿泊場所はまだ決まっていないが、とりあえず南下することとした。途中、計呂地では興部と同じように駅の跡にSL列車ホテルがあり1泊300円とのことであり、宿泊客は2組と空いていたので宿泊の提案をしたが、子供達は気に入らないようなので、しょうがなく道の駅「佐呂間」まで走り駐車場で車中泊とした。そこでは数台車中泊の旅行者がいて、携帯コンロで夕食をとっていた。
美深の変わった食堂
昨日、美深でおいしいというソフトクリーム屋がある事を聞いていたので、出発直後に立ち寄ってみると、そこは驚くべき店であった。場所は美深駅から40号線を北に向かいすぐのところで、おなじみのソフトクリームの形をした看板がある。店に入るといたるところメニューが張ってあり、ソフトの種類はSS〜LLまで7種、カップは2種、さらにトッピングを含めると30種以上にもなるであろう。さらに驚くことは、ラーメン、うどんもあり、量の選択をはじめ、麺の種類や製造所、スープまでをも選べるシステムである。そのほか丼物もあったがとても覚えきれない数である。ソフトだけ購入し車内で食べたが結構おいしかった。もっと早く知るべきであったと家族全員が車中で後悔をする。小さな町でありそんなに客は多くないと思われるが、店の並々ならぬ経営努力は見上げた物である。美幸線、廃線跡の標識


漫画図書館

夕方になり出発したが今日の宿泊場所はまだ決まっていないが、とりあえず南下することとした。途中、計呂地では興部と同じように駅の跡にSL列車ホテルがあり1泊300円とのことであり、宿泊客は2組と空いていたので宿泊の提案をしたが、子供達は気に入らないようなので、しょうがなく道の駅「佐呂間」まで走り駐車場で車中泊とした。そこでは数台車中泊の旅行者がいて、携帯コンロで夕食をとっていた。
※本日走行距離 176km
8/25 佐呂間−北見−津別−足寄−南富良野
北見のおいしい店
道の駅「佐呂間」を出発、知人に会いに北見へと向かった。北見にはおいしい回転寿司の店とソフトクリームを売っている店があり、旅行のルートに入れていた。回転寿司と言えどもこの店をあなどってはいけない。腹は満腹状態になるが、口ではもっと食べたい。 さらに価格も安い。11時の開店と共に満席となり長蛇の列となるこの店の名は「トリトン」で北見の北斗高校付近から西へ歩いて10分の所にある。ソフトの店は寿司店に行く途中にあり自然食も販売している店である。 この2店は北見に住む友人のお薦めで1回目の家族旅行で食べに行ったところで、北見に行く度に行っている。津別木材組合で


薬草温泉に入る
道の駅の「足寄湖」、「ピア21しほろ」と立ち寄り若松湖に向かう長い直線路を通り、狩勝峠に向かう38号線へ出る。夕べは風呂に入っていなかったため北見から温泉を探しながら走ってきた。今日の宿泊予定の南富良野にはできる限り早く着き、キャンプの準備をしたいためなるべくルート上の温泉を探してきたがなかなか無かった。しかし偶然にも峠の手前で「薬草温泉」と書かれた看板があり、ここで入ることとした。妻の提案「家は大貧民のため500円以上なら入りません。」車をUターンしフロントで聞くと、なんと300円、さっそくタオルを持ち入る浴室はなかなかのもので大きめの湯船の他、薬草が入っている黒褐色の湯船、サウナがあり自由に使用できる。一緒に入った地元のおじさんは自宅の風呂が狭いため週2、3回は入りにくるとのこと。普通の観光客は通り過ぎるため、ちょっとした穴場かもしれない。南富良野で再会そして車中泊
峠を越えるころから雨が降り出したため、テントワークは無理であろうとの家族会議の結果の末、南富良野の道の駅に車中泊となった。今回の旅行の第1日目に立ち寄ったところであり、またこの旅行の最後の宿泊地となる。道の駅の物産店でワインを見ていると24日に美深でお会いしたTさんに偶然再会した。やはりここで車内泊とのことで、一緒に夕食をたべることとした。次男はTさんの内装手作りハイエーススーパーGLに泊まらせて頂くこととなりはしゃいでいる。※本日走行距離 282km
8/26 南富良野−美瑛−南富良野−日高−門別−新冠−苫小牧東港
ナイタイ牧場行きを断念
2年前ソフトクリームを食べ損なった次男のリクエストで大規模放牧地のナイタイ牧場に向かうが、怪しい雲行きと濃霧のため狩勝峠までで断念し、富良野にメロンを買いに戻ることとした。さらに時間に余裕があるので美瑛のビーフイン千代田にステーキを食べに行った。面積は大きいが薄いステーキであり、三男の食べた牛丼がお奨めのようだ。サラブレッドロード
富良野から273号線に分岐し占冠、日高、二風谷を通り日高門別の海岸に出る。思ったより短時間で着き、フェリーの出発する苫小牧東港にはあと20km程度であるため、海岸沿いの235号線を道の駅「サラブレッドロード新冠」に向かった。ここには馬の記録と音楽用レコードを合わせたようなレコード館があり、LP盤、SP盤が展示してある。会議室もあり、地域で使用する多目的会館のようであった。ここでのソフトクリームは固めであるがおいしい。JR日高本線と平行に走る235号線を戻りフェリー乗り場へと向かう。途中同方向に向かう列車にも馬の絵が描かれていてサラブレッド銀座であることを認識させる。道路沿いにある牧場の看板にも有名な馬たちの名前が掲げてある。苫小牧東港からフェリーに乗船


(写真左:苫小牧東港、右:フェリーで)
※本日走行距離 367km
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